実は私の父は、戦後【吉岡鍋】という無水(水を使わず)で料理する鍋を考え、開発した発明家でした。
そんな父・吉岡輝勇も今から30年前に亡くなりました。
生きていたら、今年100歳になります。
素材の水分を使って料理するという事は、そのものの持つうまみを引き出すことだから、砂糖うは料
理に一切使う必要なし!!
「白砂糖は百害あって、一利なし!」
頑固にそればかりを言い続けてきた発明家でした。
アルミを使い、ち密に計算された厚手の鍋は、戦後一世を風靡したそうです。
そうそう、私が現在住む八ヶ岳の麓の公民館の調理室の棚にも【吉岡鍋】というコーナーがあったなごりがあります。
私たちは広島に住んでいたので、【吉岡鍋】は大勢の人の手で 全国各地の山村から漁村まで旅したのだなーと感慨深いものがあります。
今でこそ「そうだ。わかるよ」と言ってくれる方も大勢いますが、
たっぷりのお湯で野菜をゆで、大匙何杯ものお砂糖を料理に使っていた時代の事ですから、、、、
「無水」などという事は、画期的をも超越した料理法とお鍋でした。
おまけに商才のない発明家。
家族はとても苦労しました。
結局だれもこのお鍋・家業を継ぎませんでした。
知り合いの版画家さんいわく「みどりさん、この発明は50年早いわ」と言われたのが、20年前のこと。
戦後「米なんて食べられなかった時代、何とか「芋を美味しく食べられたら…」と考えたお鍋。
なんか切なくなる話。
今【無水調理法】がやっと認められてきたことを思うと、
「おとうちゃん 早すぎたわ!!」と思います。
というわけで、生誕100年を記念して【無水調理】のこと 【吉岡鍋】の事を記録としてまとめてみようと思いたちました。
父は 文章を書くのも得意な人で、皆さんのお宅のお蔵とかに昔の【吉岡鍋】や説明書などの情報がありましたらお知らせいただけませんでしょうか。
よろしくお願い致します。
安川みどり(旧姓 吉岡みどり)
みどりさん
返信削除御無沙汰しております大河小学校で同級生だった矢村です。
私の両親は昨年二人共に亡くなりましたが「吉岡鍋」はまだ実家にあります。
私の実家にも、吉岡鍋あります!
返信削除子どもの頃、
「この鍋だけなんで吉岡鍋って言うん?」
っておばあちゃんに聞くと、
「吉岡鍋言うんじゃけん、吉岡鍋よぉー!」
って会話を思い出しました!
広島の無水鍋を最近買ったばかりですが、
吉岡鍋の購入も検討しますー!