今日はポーネの笛の特徴と、 こだわりについて書いてみたいと思います。
NPO法人 やすらぎの音楽協会と合同会社 hoccoは、森のオカリナ樹・音を通して、樹・音の演奏活動・ワークショップを通してたくさんの人と触れ合ってきました。
その経験から、「木」がもつ癒し効果やぬくもり・暖かさは特別なものと感じていました。
その特徴を生かして、ハンディキャップをもった人・高齢の人にも楽しんでもらえる笛を作っていきたいという想いは、ずいぶん前からありました。
「森のオカリナ樹・音」 という安川誠オリジナルデザインの笛は、今まで音楽をやっていなかった
方がたにも取り組みやすいオカリナでした。
が、超高齢化社会に突入している今。
呼吸の事、脳を使うこと、孤独からくる引きこもりなどどれをとっても、笛や音楽は有効・有益ですから、年齢を重ねても笛・音楽を楽しんでいただきたい。
そういう笛を作りたい。
その思いがグーッと前に進んだのは、やはり夫の介護でした。
息を吐いて、吸う。
大きく息を吐けなければ、大きく息を吸えないこと。
それは単に肺活量・嚥下のことにとどまらず、メンタル面からもポジティブになっていく。
と実感しました。
ポジティブは生きる事への自信→ 限りある命を生き抜く。
ことにもつながっていくのではないかという、私なりの仮説を立ててポーネを提案し、形にしてみました。
今は、様々な方々に使っていただきながら、広報普及していく段階に来ています。
ポーネのこだわり
・笛の底に穴をあけました。
唾液・痰などが払えるように。また、その穴の開閉で音程をかえる働きをします。このアイデアと技術で実用新案を取得しました。
従来の訓練を中心に考えたものではなく、訓練をしながら音での表現、音楽活動へ進んでいく事もできるようにと考えています。
・樹の種類もいろいろあります。
広葉樹のみならず、松・スギ・ヒノキ等の間伐材もあります。針葉樹の良さは軽いこと。音色も丸みのある音ですし、ヒノキは香りが良かったり、それぞれの木の特徴を生かして製作しています。、
・強い息・弱い息でも、音が出ます。
脳梗塞などの後遺症で半身まひなど緊張の強い方、息の弱い方 でも音が出やすいに設計しました。片手でも吹けるよう握りやすい8角形です。リハビリの笛「ポーネ」を形にしていく時、夫の介護体験は貴重なものでした。
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